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令和 3年9月第4回定例会(第2号 9月 7日)

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  1. 水俣市議会 2021-09-07
    令和 3年9月第4回定例会(第2号 9月 7日)


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    令和 3年9月第4回定例会(第2号 9月 7日)      令和3年9月第4回水俣市議会定例会会議録(第2号) 令和3年9月7日(火曜日)                  午前9時30分 開議                  午後2時30分 散会  (出席議員) 16人 牧 下 恭 之 君       田 中   睦 君       平 岡   朱 君 髙 岡 朱 美 君       渕 上 茂 樹 君       木 戸 理 江 君 小 路 貴 紀 君       桑 原 一 知 君       杉 迫 一 樹 君 藤 本 壽 子 君       岩 阪 雅 文 君       岩 村 龍 男 君 谷 口 明 弘 君       真 野 頼 隆 君       田 口 憲 雄 君 松 本 和 幸 君  (欠席議員) なし  (職務のため出席した事務局職員) 4人 事 務 局 長 (設 楽   聡 君)  主     幹 (関   洋 一 君) 主     幹 (中 村 亮 彦 君)  主     任 (藤 澤 亜 未 君)   (説明のため出席した者) 14人 市     長 (髙 岡 利 治 君)  副  市  長 (小林信也君)
    総務企画部長  (中 谷   衛 君)  福祉環境部長  (高三潴   晋 君) 産業建設部長  (本 田 聖 治 君)  教  育  長 (小 島 泰 治 君) 総合医療センター事務部長         (松 木 幸 蔵 君)  教 育 次 長 (坂 本 禎 一 君) 上下水道局長  (金 子 昌 宏 君)  総務企画部市長公室長                              (鎌 田 みゆき 君) 総務企画部総務課長            総務企画部地域振興課長         (梅 下 俊 克 君)          (柿 本 英 行 君) 総務企画部財政課長            教育委員会教育総務課長         (岡 本 夫美代 君)          (赤 司 和 弘 君)         ────────────────────────── 〇議事日程 第2号 令和3年9月7日 午前9時30分開議 第1 一般質問 1 真 野 頼 隆 君  1 企業支援センターについて              2 道の駅みなまた再整備について              3 スポーツコミッション設立について              4 市長任期後の再出馬について 2 岩 村 龍 男 君  1 令和2年7月豪雨災害・令和3年度の豪雨長雨について              2 公共交通の現状と今後の方向性について              3 新庁舎について 3 藤 本 壽 子 君  1 新型コロナウイルス感染対策について              2 風力発電所建設計画を含む、再生可能エネルギーの諸問題につい                て              3 映画「MINAMATA」について         ────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり         ──────────────────────────                                   午前9時30分 開議 ○議長(牧下恭之君) ただいまから本日の会議を開きます。         ────────────────────────── ○議長(牧下恭之君) 日程に先立ちまして諸般の報告をします。  監査委員から令和3年6月分の公営企業会計例月現金出納検査の結果報告があり、事務局に備え付けてありますので、御閲覧願います。  次に、本日の会議に、地方自治法第121条の規定により、赤司教育総務課長の出席を要求しました。  次に、本日の議事は、議席に配付の議事日程第2号をもって進めます。  以上で報告を終わります。         ────────────────────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(牧下恭之君) 日程第1、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  なお、質問時間は、答弁時間を含まない1人30分となっておりますので、そのように御承知願います。  初めに、真野頼隆議員に許します。   (真野頼隆君登壇) ○真野頼隆君 皆さん、おはようございます。真志会の真野頼隆です。  今年の夏は、1年遅れの東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。コロナ禍での開催で、賛否両論はありましたが、無観客開催で、多少の感染者は出たものの、それ以上の勇気と感動を与えてくれたものと思っております。  特に、パラリンピックの選手たちの精いっぱいのプレーは、プレッシャーを感じさせず、むしろプレーを楽しんでいるようで、参加することに意義があるとのクーベルタン男爵の言葉を思い起こさせました。  その中で、オリンピック終了後の出来事で感動したことがありましたので、紹介したいと思います。  陸上女子やり投げで銀メダルを獲得した、ポーランドのマリア・アンドレイチク選手が、自身のフェイスブックで、心臓病と闘っている男の子の手術費用約2,000万円を集めるために、自慢のメダルをオークションに出したところ、ポーランドの大手コンビニ会社が落札し、約1,370万円を寄附するとともに、メダルは本人に返されるそうです。  そこで、マリア選手は、新聞のインタビューに、次のように語っています。メダルの価値は、常に心の中にあります。メダルはただのものですが、ほかの人にとって、大きな価値を持つことができます。この銀メダルは、クローゼットの中でほこりをかぶるのではなく、人の命を救うことができる。だからこそ、私は、病気の子どもたちを助けるために、このメダルをオークションにかけることにしました。何と深イイ話でしょう。  また、こんなこともありました。ジャマイカの110メートルハードルの選手が、会場を間違えて困っていたところ、ボランティアスタッフの女の子が、タクシーで行きなさいと1万円を渡したそうです。おかげで、その選手はレースに間に合い、見事に金メダルを取ることができました。話はそれで終わらず、金メダルを取った選手が、そのボランティアスタッフの女の子を訪ね、あなたのおかげで金メダルを取ることができたと、お礼を言ったそうです。さらに、このことは、ジャマイカ大使館に知れ渡り、ジャマイカ政府から、1週間のジャマイカ旅行が、その女の子にプレゼントされました。まさに、ジャマイカと日本との、国と国のハードルを越えた出来事のように思います。  両方とも、困っている人を目の当たりにしたとき生まれる慈悲の心の持ち主であると感じるとともに、私たちもぜひそうありたいと願うばかりです。  来月か再来月、久しぶりに、任期満了に伴う衆議院議員選挙が行われます。また、来年2月には、水俣市長選挙もあります。髙岡市長には、引き続き2期目も水俣市制のかじ取りを担っていただきたく、最大会派より、信頼の厚いエールを送り、質問に入ってまいります。  1、企業支援センターについて。  ①、企業支援センターが設置されて4カ月が過ぎたが、どのような企業支援が行われているのか。  ②、企業支援センターは、地場企業等の活性化にどのように貢献しているのか。  ③、地場企業同士の連携、協業などの可能性はあるのか。  2、道の駅みなまた再整備について。  ①、新物産館、木のおもちゃ館及びインフォメーションセンターの新築・改修工事は、予定どおり進むのか。  ②、新物産館で販売する物品の品ぞろえは大丈夫か。  ③、新物産館及び木のおもちゃ館で働くスタッフのおもてなし研修は進んでいるのか。  ④、木のおもちゃ館は子ども向けの施設とのことだが、より多くの方に利用してもらうためにはどのような施策を考えているか。  ⑤、コロナ禍での新物産館及び木のおもちゃ館の利用者数並びに売上げ予想をどう考えているか。また、地域全体に整備効果を波及させるために、具体的にどのような施策を考えているか。  ⑥、新物産館及び木のおもちゃ館の名称が決まったようだが、その経緯はどうだったのか。  3、スポーツコミッション設立について。  ①、水俣市が計画するスポーツコミッションの役割と事業にはどのようなものがあるか。  ②、水俣市はどのように合宿や大会を誘致する考えか。また、地域経済への貢献をどう考えるか。  4、市長任期後の再出馬について。  ①、市長就任1期4年間の成果についてどのように評価するか。  ②、4年間の市政運営で苦労したことは何か。  以上で、本壇からの質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 真野議員の御質問に順次お答えします。  まず、企業支援センターについては副市長から、道の駅みなまた再整備については産業建設部長から、スポーツコミッション設立について及び市長任期後の再出馬については私から、それぞれお答えします。 ○議長(牧下恭之君) 企業支援センターについて答弁を求めます。  小林副市長。   (副市長 小林信也君登壇) ○副市長(小林信也君) 初めに、企業支援センターについて順次お答えします。  まず、企業支援センターが設置されて4カ月が過ぎたが、どのような企業支援が行われているのかとの御質問にお答えします。  企業支援センターにおきましては、本年4月の開設以降、企業支援員を中心に、各種補助金の申請に係る支援や、雇用及び事業運営などへの助言等を行っております。  また、新型コロナウイルス感染症の拡大で影響を受けている事業者も多いため、事業継続のための補助制度の紹介や申請支援、熊本県が実施する飲食店感染防止対策認証制度等への登録支援なども行っております。併せて、事業者の事業継続や新たな事業展開に資するため、専門家による個別相談会や、各種セミナーの開催を通じた支援や、熊本県が、働く人が生き生きと輝き、安心して働ける企業として認定するブライト企業に向けた支援なども実施しております。  次に、企業支援センターは、地場企業等の活性化に、どのように貢献しているのかとの御質問にお答えします。  企業支援の1つとして人材育成セミナーを開催し、地場企業の管理職の方々に参加していただきました。参加者アンケートでは、今後の事業継続のため、人材育成についてもっと学びたい、セミナーを継続して開催してほしいなどの前向きな評価をいただいております。  また、地場企業が必要とする支援を行うため、地場企業の状況を把握している水俣商工会議所と連携を図り、各種制度の紹介、助言なども行っております。  一例として、創業支援に関しましては、本年度に入り3件の補助申請につながっています。  ほかにも、地場企業を活性化する取り組みといたしましては、地元高校生の地場企業への就職につなげるための、しごと発見塾を実施予定です。また、ベンチャー企業等の支援を行い、新たな事業を創出することで地場企業の活性化に努めております。  次に、地場企業同士の連携、協業などの可能性はあるのかとの御質問にお答えします。  企業支援センターにおいては、地場企業のヒアリングなどを通して、地場企業同士の連携、協業についても取り組んでおります。  その一例といたしまして、水産業と食品加工業の連携、協業による商品開発に向けて、有利な補助金の獲得や事業推進への支援を行っているところです。地場企業同士の連携協業などの可能性を引き出し、新たな事業を育むことは、企業支援センターの重要な業務でありますので、今後も、地場企業のヒアリング等を行い、さまざまな可能性を探ってまいりたいと考えております。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 それでは、2回目の質問に入りたいと思います。  昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響で、各事業所も事業継続のために大変苦労されています。それで、企業支援センターとしても、各種補助金の申請に係る支援や、雇用及び事業運営などの助言等を行い、頑張っておられることは分かりました。  また、地場企業等の活性化にどのように貢献しているかとの質問についても、企業の要望に応え、各種人材育成セミナーを開催したり、水俣商工会議所と連携を図り、いろんな支援をされているようですが、現実的には、なかなかこの成果が見えにくいのではないかと思っております。  そこで、今後、成果をより見えやすくするために、企業支援センターとして重点的に取り組む企業支援として、どのようなものがあるか、まず、質問したいと思います。  次に、地場企業同士の連携、協業の可能性についてですが、一例として、水産業と食品加工業の連携、協業による商品開発に向けて動いておられるようですが、まだ、これからといった感じではないかと思います。
     そこで、今回、2つの企業誘致ができましたので、その誘致企業と地場企業との連携協業というものはできないものか。具体的に、そういうものを、そういうことを進める考えはないか。この2点について質問をしたいと思います。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 真野議員の2回目の御質問にお答えします。  まず1点目の、今後、企業支援センターで重点的に取り組む企業支援にはどのようなものがあるかとのお尋ねでした。  企業支援センターで重点的に取り組む企業支援といたしましては、先ほどの答弁でもお答えしました現在の支援内容に加えまして、企業のニーズに応じた支援制度づくりや、セミナー開催などを考えております。  支援制度づくりについては、本年4月に企業支援センターが設置されてから、企業支援員が企業から相談を受けた件数は、8月末で延べ310件になりますので、これらの相談内容により、企業のニーズを把握した上で、既存制度の利用実績も踏まえつつ、取り組みを推進してまいります。  また、セミナー開催につきましては、組織におけるマネジメント、売れるもの、売れるものづくりや、ものづくりをする人材の育成など、さまざまな声を聞いておりますので、企業の役に立つ企画を考えていきたいと考えております。  2点目の企業、誘致企業と地場企業との連携、協業を具体的に進める考えはないかとのお尋ねでございます。  誘致企業と地場企業との連携、協業につきましては、まずは、双方の事業内容や今後の事業展開などをヒアリングして、その結果を受け、ニーズを見極めながら、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 誘致企業の1つである株式会社アミカテラという会社は、100%生分解性プラスチック原料の製造を行っている会社であります。本市にも、そのプラスチック製品を扱う企業というのは、もう既にあるわけですから、ぜひ、企業支援センターが、まずは、株式会社アミカテラへ出向き、今後のその事業展開を、どういった事業展開を考えているのかということを具体的に聞く。そしてまた、水俣の企業のいろんな情報、水俣の企業、今、こういった会社があります。そして、こういった事業を行ってます。そういうことを伝えることによって、新たなこの事業展開というものが、また生まれるんじゃないかなというふうに思っております。  ですから、企業支援センターが何のために、今、水俣にあるのかということは、企業誘致、そして、水俣の地場の、地域の活性化と、そういう役割を担っている企業支援センターですから、やはり、企業センターが、もう少し、積極的に、活動をしていただきたい。見える、そういう活動をしていただきたいということを期待して、この質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 次に、道の駅みなまた再整備について答弁を求めます。  本田産業建設部長。   (産業建設部長 本田聖治君登壇) ○産業建設部長(本田聖治君) 次に、道の駅みなまた再整備について順次お答えします。  まず、新物産館、木のおもちゃ館及びインフォメーションセンターの新築・改修工事は、予定どおり進むのかとの御質問にお答えします。  道の駅みなまた再整備につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、木材価格の高騰や資材不足などが生じ、建築主体工事が、二度にわたって入札不調となりました。このため、実施設計業者と協議し、全体の工事工程等を見直し、再度契約手続を行い、7月7日に落札者が決定いたしました。  さきの7月臨時議会において、建築主体工事の本契約の締結について御承認をいただき、そのほかの電気機械設備工事と合わせまして、7月26日に無事着工いたしましたので、当初の計画どおり、令和3年度内の工事完了を予定しております。  次に、新物産館で販売する物品の品ぞろえは大丈夫かとの御質問にお答えします。  みなまた観光物産館まつぼっくりを運営している第三セクターの株式会社みなまたにおきましては、今回の再整備に合わせて、野菜、果物、お茶、農水産加工品など、新商品を含めた取り扱い品目の充実を図るため、現在、事業者や生産者と、新商品の開発や出荷に向けた交渉を行っており、例えば、シャインマスカットなどは、早速まつぼっくりで販売を開始したところです。  また、利用者の満足度向上のため、花卉類や、お総菜、お酒、乳製品などにつきましても、品ぞろえを充実させると伺っております。  なお、和ろうそくや和紙、包丁などの工芸品につきましては、新しい物産館の中で、一つ一つの商品を丁寧に展示し、製作者のこだわりや商品のよさがきちんと伝わる、魅力的なディスプレーに作り替えることを検討されています。  次に、新物産館及び木のおもちゃ館で働くスタッフのおもてなし研修は進んでいるのかとの御質問にお答えします。  再整備する道の駅みなまたは、本市観光の顔として、市内外からたくさんの方にお越しいただく場であり、利用者にまた来たいと思っていただけるよう、スタッフの質の向上は必要不可欠であると考えております。このことは、株式会社みなまたとも考えを共有しており、プロデューサーである砂田光紀氏によるサービス向上研究会は、昨年度から継続して毎月実施しております。  また、昨年の末には、株式会社みなまたのスタッフ4名が、山口県長門市にありますセンザキッチンに先進地視察に行かれており、グランドオープンに向けて、今後は、接遇マナーの講師を招致した研修会の開催や、東京都目黒区にありますスターバックスリザーブへの視察なども予定しております。  次に、木のおもちゃ館は、子ども向けの施設とのことだが、より多くの方に利用してもらうために、どのような施策を考えているかとの御質問にお答えします。  本市において初めてとなる木のおもちゃ館を整備するに当たり、これまで全国各地で、魅力ある木のおもちゃ美術館をプロデュースしてこられた砂田光紀氏に依頼し、子どもが喜ぶ施設のデザインはもとより、子どもと保護者が安心して遊ぶことができ、子どもの好奇心をくすぐりながら、想像力を引き出すことができる木製遊具を製作していただいているところです。  また、たくさんの方にリピーターになっていただきたいと思いますので、御利用いただきやすい安価な入館料を検討するとともに、市内外に向けて積極的に営業を行ってまいります。  さらに、隣接する新物産館と連携し、新物産館で一定以上買い物をされた方の入館料割引や、市民を無料で招待するイベントなども考えております。  次に、コロナ禍での新物産館及び木のおもちゃ館の利用者数並びに売上げ予想をどう考えているか。また、地域全体に整備効果を波及させるために、具体的にどのような施策を考えているかとの御質問にお答えします。  新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、今後もしばらくは、遠方からの観光客誘致は困難であると予想され、利用者数や売上げについて楽観視できる状況にありませんが、今回の再整備によって、新たな魅力を備えた道の駅に生まれ変わりますので、新物産館及び木のおもちゃ館の利用者数並びに売上げにつきましては、感染症が流行する前の、令和元年度以上の数値を予想しております。  また、地域全体に整備効果を波及させるため、JAあしきたや水俣市漁業協同組合を初め、観光関係団体等と連携を強化し、水俣の旬を味わえる物産市、体験イベント等の開催や、市内事業者の販路拡大を図ってまいります。  なお、道の駅みなまたの各施設において、デジタルサイネージやパンフレット等で、市内の観光情報、宿泊・温泉情報等を発信し、水俣市を中心とする域内周遊を促すような施策を実施してまいります。  次に、新物産館及び木のおもちゃ館の名称が決まったようだが、その経緯はどうだったのかとの御質問にお答えします。  去る7月12日から8月10日にかけて、新物産館及び木のおもちゃ館の名称を一般公募しました。市内外から21名の方に応募をいただきまして、どれもすばらしい作品でしたが、市役所内部で選考を行った結果、新物産館は、「Shop&Cafeミナマータ」、木のおもちゃ館は、「きらら」に決定いたしました。「Shop&Cafeミナマータ」につきましては、水俣という地名を前面に出すことで、分かりやすい名称になっています。また、これまでの物産館のイメージを刷新し、地中海に似た地形のイメージを盛り込んで、イタリア語風に語尾を伸ばすことで、皆がまた来たくなるようにとの願いが込められています。  木のおもちゃ館の名称である「きらら」につきましては、子どもたちにも分かりやすい平仮名表記で「きらら」となります。応募された方の思いとしましては、漢字で「木等々」という字を当てて、きららとしており、木のおもちゃでいっぱいの施設をイメージした言葉になっています。また同時に、海の輝き、水俣の人の心の輝きを一言で表現しています。  いずれも再整備後の道の駅みなまたにふさわしく、覚えやすい名称だと感じています。多くの皆様に愛され、名前を口に出していただけるような、観光交流拠点になるよう、引き続きしっかりと取り組んでまいります。  なお、両施設の設置条例については、12月の定例会において上程を予定しております。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 それでは、2回目の質問に入りたいと思います。  新物産館、木のおもちゃ館及びインフォメーションセンターの新築・改修工事の件ですが、台風などの影響もあるかとは思いますが、予定どおりいくことを願っております。  新物産館で販売する物品の品ぞろえの件ですが、シャインマスカットを早速もう、まつぼっくりで販売をされたりとか、そのほかには、花卉類や総菜、お酒、乳製品に加え、和ろうそくや和紙、包丁など取り扱う商品の充実を図っているとのことですが、サラダタマネギとか、かんきつ類などの主要な特産品が取れない時期は、どのような商品が目玉になるのか、まず1点、その点をお尋ねしたいと思います。  次に、スタッフの研修の件ですが、山口県長門市にあるセンザキッチンへ、スタッフ4名を先進地視察ということで派遣をされたという答弁でしたけども、実は、私たち真志会も、昨年、このセンザキッチンへ行ってまいりました。  このセンザキッチンというのは、商品の品ぞろえも豊富で、店内、駐車場ともに広く、スタッフも洗練されていまして、非常にこの居心地のよさというものを感じた次第です。また、すぐ近くには、木のおもちゃ館というのもございまして、水俣のケースと非常に似てると、そういうこともございます。今後は、その接遇マナーの研修を開いたり、東京都目黒区にあるスターバックスリザーブというところにも視察に行かれるということで、大いにこれは期待をしたいなと思っております。  そこで、新物産館及び木のおもちゃ館で働くスタッフの質の向上に努めているとのことですが、スタッフが、これまで以上に高い使命感を持って、そして意欲的に働けるように、制服を新調する予定はあるか、これが2つ目の質問であります。  次に、木のおもちゃ館は、子ども向けの施設なので、市民へのサービスとして無料招待なども検討しているとのことですが、具体的にいつ頃、どのような形で実施する予定か。これを3つ目にしたいと思います。  次に、新物産館及び木のおもちゃ館の経営について、来年4月オープン時にも、新型コロナウイルス感染症の影響というのはまだ残っており、利用者数や売上げについて楽観視はできないということですが、JAあしきたや水俣市漁業協同組合を初め、観光関係団体等と連携し、最善を尽くすとのことなので、私たち真志会としましても、この新物産館のオープンというのを非常に期待していまして、全力で応援をしてまいりたいと考えております。  この度、新物産館と木のおもちゃ館の、先ほど名称が決まったということで答弁がありましたが、私個人としましても、非常にいい名称であるなと。イタリア語の響きというのも物すごく好きでありまして、その新物産館のShop&Cafeミナマータという、こういう名前を、みんなが、そういうふうに、いろんな人に言えるように、できたらいいなと思っております。  そしてまた、ぜひお願いですけども、オープン時には、この名づけ親には、必ず表彰と記念品贈呈というのは考えていらっしゃると思いますけども、よろしくお願いをしたいと思います。  水俣市としても、多くの人に、このShop&Cafeミナマータが愛され、名前を口に出していただけるような、そういう観光交流拠点となるよう取り組んでいくということですので、ぜひ、よろしくお願いしますということと同時に、やはり、このPRというものが、私は必要じゃないかなと思っております。  そこで、今年の3月議会の私の質問に対し、道の駅みなまた再整備を市内外にPRできるように、テレビコマーシャルの作成も含めて検討するとのことでありましたが、その後の状況はいかがか。これが4つ目の質問であります。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 本田産業建設部長。 ○産業建設部長(本田聖治君) 真野議員の2回目の御質問にお答えします。  まず、4点あったかと思います。  まず、サラダタマネギや、かんきつ類などの主要の特産品が取れない時期は、どのような商品が目玉となるのかとの御質問だったかと思います。  株式会社みなまたに確認しましたところ、本市の特産品であるサラダタマネギは、出荷の早い葉付きタマネギを含めますと、おおよそ2月から6月頃にかけて販売し、また、かんきつ類におきましては、わせミカンを皮切りに、およそ10月から翌年の7月頃にかけて、さまざまな種類を販売いたしております。また、緑茶や紅茶、野菜類につきましては、年間を通して御購入いただけます。  なお、主要な特産品が少なくなる8月から9月にかけては、最近では、シャインマスカットや巨峰、梨、レモンなどの旬の果物を中心に目玉商品としての販売を開始しており、今後も利用者に満足いただけるよう、加工品も含めた商品の充実を図ってまいります。  それから、2つ目の御質問ですけれども、スタッフが、これまで以上に高い使命感を持って意欲的に働けるよう、制服を新調する予定はあるかとの御質問だったかと思います。  利用者にまた来たいと思っていただける道の駅にするためには、スタッフが、自発的に質の高いサービスを提供できるよう、スタッフ自身のモチベーションを高く保つ必要があります。プロデューサーもその点を十分に理解されており、現在、プロデューサー自らが、ショップエリアとカフェエリアに分けて、それぞれ異なるデザインで、水俣らしく、おしゃれで機能的な制服を製作中であると伺っております。  次に、3点目ですが、木のおもちゃ館では、市民へのサービスとして無料招待などを検討しているとのことだが、具体的に、いつ頃、どのような形で実施する予定なのかとの御質問だったかと思います。  木のおもちゃ館につきましては、令和4年春のグランドオープンを予定しておりますが、無料招待などの各種イベントにつきましては、木のおもちゃ館が、本市初の施設ということもあり、まずは、利用者の安全・安心を第一に、しっかりと運営の土台を築いていく必要がありますので、夏休みシーズンなどでの実施を考えております。  どのような形で実施するかは、現在、先進施設の事例や利用者のニーズを調査しながら、多くの方に喜んでいただける方法を検討しているところです。  それから4つ目です。次に、道の駅みなまた再整備を市内外にPRできるように、テレビCMの作成も含めて検討するとのことであったが、その後の状況はいかがかとの御質問だったかと思います。  道の駅みなまた再整備に伴い、テレビCMの作成について検討しておりますが、複数のテレビ局で十分なPRを行うには、相当の費用が必要であることが分かりました。このため、より低予算で効果的な広報宣伝、例えば、ドローンを用いて、上空から道の駅周辺を撮影し、PR動画としてSNSやユーチューブで紹介する方法や、グランドオープンの前に、メディア向けの内覧会を行い、テレビ放映を促す方法なども含めて、引き続き検討してまいります。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 それでは、3回目ですけども、主要なその特産品が少なくなる8月から9月にかけては、シャインマスカットや巨峰、梨、レモンなどの旬の果物を中心に、目玉商品として販売を考えているということだったかと思いますが、農産物については、そのようにいろいろ品ぞろえも豊富にできるかなとは思ってるんですが、水産物についてはどうなのかということを1点お尋ねしたいと思います。  それと、テレビコマーシャルの件なんですけども、もし、私が制作者なら、こんなCM、コマーシャルを考えてみたんですけれども、今ここで、あまり言うと、いろんな人に笑われそうですので、後で、こそっと、担当者にだけは、私のアイデアというものを、具体的に、こういったものですということは、後で伝えたいとは思っております。  そこで、テレビコマーシャルというのはお金がかかって、非常に制作は難しいんじゃないかと。今の水俣市の財政状況を考えれば、非常に厳しいんじゃないかということでしたけれども、少し安くできるSNSや、そういうユーチューブで紹介するための、この動画制作というものは行ってもらいたいと思いますけども、いかがか。  この2点お尋ねして、この質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 本田産業建設部長。 ○産業建設部長(本田聖治君) 真野議員の3回目の御質問にお答えします。全部で2つだったかと思います。  まず、農産物については、年間を通しての品ぞろえは大丈夫のようだが、水産物についてはどうかとの御質問だったかと思います。  道の駅みなまたを再整備するに当たり、新物産館では、これまで以上に水産物の販売を強化したいと考えております。  具体的には、新物産館の中に、水産物専用のコーナーを設けるとともに、水俣市漁業協同組合をはじめ、鮮魚卸販売を行っている地元業者や漁師などと連携して、鮮魚や加工品、総菜などの商品を充実させることとしております。  また、道の駅ならではの揚げ物、塩焼きなどの店頭販売や、活魚の生き売り、鮮魚の詰め放題などを行うことで、水俣のおいしい海の幸が、道の駅で購入できることを市内外に発信していきたいと考えております。  それから、2つ目でございますけども、SNSやユーチューブで紹介するための動画制作を行ってもらいたいが、いかがかとの御質問だったかと思います。  道の駅みなまたは、県の広域公園が隣接する全国でも珍しい立地にありますので、エコパーク水俣と連携し、生まれ変わった道の駅みなまたの魅力が伝わる動画の制作について前向きに検討をしてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 次に、スポーツコミッション設立について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、スポーツコミッション設立について順次お答えします。  まず、水俣市が計画するスポーツコミッションの役割と、事業にはどのようなものがあるかとの御質問にお答えします。  本市が計画するスポーツコミッションの役割としましては、スポーツと観光を組み合わせた取り組みであるスポーツツーリズム。域外から参加者を呼び込む地域スポーツ大会、イベントの開催。プロチームや大学など、スポーツ合宿、キャンプ誘致など、スポーツを軸として、さまざまな施策を結び付け、経済面や社会面において、本市に新たな活力を生み出すことと考えております。  現在、本市では、日本体育大学との体育・スポーツ振興に関する協定による講師派遣やスポーツ教室の開催、地元スポーツ関係者等が中心となって実施されております、中高生や社会人、実業団チームなどの大会や合宿の誘致及びスポーツ教室の開催等を行っております。  また、SUPなどのマリンアクティビティの取り組みを含め、多種多様なスポーツ活動が、エコパーク水俣という県内でも充実したスポーツ施設や市内体育施設などで行われております。  スポーツコミッションにおいては、このようなスポーツに係るさまざまな取り組みと、湯の児、湯の鶴温泉といった2つの趣の異なる温泉地や、九州新幹線及び南九州西回り自動車道水俣インターチェンジの開通による交通網の利便性向上など、地域の強みを結び付け、スポーツイベントや合宿などの誘致をはじめ、地域経済につなげていくための各種取り組みを積極的に進めてまいりたいと考えています。  次に、水俣市は、どのように合宿や大会を誘致する考えか。また、地域経済への貢献をどう考えるかとの御質問にお答えします。  合宿や大会の誘致につきましては、開催できる施設が必要であるとともに、実際に、大会や合宿を実施する主催者と施設を結び付けるコーディネートが必要であると考えております。現在、本市では、市スポーツ協会内に、大会、合宿等の受け入れなどを行っている団体や個人がおられますので、これらの方々が持つネットワークやノウハウを活用し、地域での宿泊や飲食等を受け入れる団体などと積極的に連携を図り、さらなる大会や合宿の誘致を図りたいと考えております。  また、大会や合宿に伴う宿泊や飲食の提供、お土産などの物産販売などについて必要な情報を提供し、利用を促すことで、地域経済への貢献につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 それでは、2回目の質問に入りますけども、スポーツコミッションとは、私が思うに、スポーツと観光を組み合わせた取り組みであるスポーツツーリズムを通じて、地域活性化を図っていくことだと私は認識をします。  本市では、先ほど、市長が、今、述べられましたように、日本体育大学との体育・スポーツ振興に関する協定というものが既に結んでありますので、それに沿って、いろいろな施策を進めていっていいと考えております。  髙岡市長は、SUPなどのマリンアクティビティの全国大会の開催や、キッズサポーターによる子供たちへの支援にも、非常に力を入れられております。ということは、このスポーツコミッション設立を強く望まれているものというふうに理解をいたします。  そこで、水俣市が設立するスポーツコミッションの構成組織には、どういうところを考えておられるのか。また、スポーツコミッションには、理事長とか、あるいは会長とか、そういった職が必要だと思いますが、どういった人を考えておられるのか質問をします。  次に、各スポーツ団体においては、自前で、いろんな大会を既に開催しているところもございます。宿泊や飲食あるいは観光までとなると、その辺で、非常に、この各スポーツ団体も苦労をされているわけでございます。
     そこで、各スポーツ団体が、自分たちで既に行っている大会を、スポーツコミッションができたならば、そのスポーツコミッションで統括して行う考えはないか。  この2点について質問をしたいと思います。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 真野議員の2回目の御質問にお答えいたします。  まず1点目が、この設立するスポーツコミッションの構成組織として、どういうところを考えているか。また、これには、理事長とか会長という職が必要と思うけども、どういった人を考えているかということでございました。  この構成組織につきましては、これから関係者と協議をしながら、スポーツコミッションとして機能的な組織となるようなメンバーを考えております。  また、スポーツ大会や、合宿等の関係者でありますスポーツ協会や、その下部組織である各種目協会、それから、宿泊や飲食等の受け入れ関係者である観光物産協会や、商工会議所といった関係する団体及び個人等によりまして構成することを想定しております。  また、理事長や会長といった組織のトップにつきましては、このスポーツコミッションが目指します本市の経済面や社会面で、新たな活力を生み出せるような人材を選んでまいりたいと考えています。  それから2点目の、今現在、各種目団体等が行っておる大会等があるんだけれども、これもスポーツコミッション等で統括して行う考えはないかという御質問でございました。  本市が設立いたしますスポーツコミッションの活動といたしましては、各種スポーツイベントや大会、合宿等の誘致活動を初め、誘致活動を地域の経済効果につなげるための連携調整の活動を想定いたしております。  議員から御質問いただきました、各スポーツ団体が既に行っている大会をスポーツコミッションで統括して行うことは想定しておりませんけれども、大会等に係る宿泊や飲食、お土産といった関係団体との連携をはじめ、スポーツコミッションとしての協力は、しっかりとしてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 スポーツコミッションのトップの件ですけれども、私は、髙岡市長自らがなるべきだと思っております。ここは遠慮をなさらずに、スポーツコミッションのトップに座って、水俣のスポーツ界を引っ張っていってもらいたいと、ぜひ、よろしくお願いします。  また、スポーツコミッションの構成組織には、スポーツ協会、観光物産協会、商工会議所といった関係する団体及び個人等を考えておられるようで、関係するその団体の中に、バス事業者とか、あるいは公園管理者というものも含まれるものと理解をしておりますが、あいちスポーツコミッションには、多くの企業も含まれていますので、水俣市も、ぜひ、この企業の参加を検討してもらいたいと、そういうふうにお願いをしておきます。  なぜ、そういうふうに言うかというと、行政と民間企業が一体となれば、いろんなアイデアが生まれてきます。そしてまた、イベントの企画運営の強化にもつながります。大規模なイベント開催や、町ぐるみでの地域活性化にも、非常に役に立つと、そういうふうに思いますので、ぜひ、民間企業の参加というものも検討していただきたいというふうに思います。  3回目の質問は、7月29日の定例記者会見での報道資料に、機運醸成を図るイベントとしてキックオフシンポジウムなどを行うとありましたが、どういった内容か尋ねて、この質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 真野議員、3回目の御質問にお答えいたします。  このスポーツコミッションの、機運醸成を図るためのキックオフシンポジウムを行うとあるけれども、どういった内容かという御質問でございます。  このスポーツコミッションの設立に向けまして、市民や企業を含めた関係者に対しまして、スポーツコミッションへの理解や協力を得るとともに、スポーツコミッションみなまた(仮称)の設立を広く周知するために、トップアスリート等によります基調講演や、関係者によりますシンポジウム等の開催を想定しております。  なお、この基調講演の開催につきましては、連携協定を締結しております日本体育大学などと、今現在、調整中でございます。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 次に、市長任期後の再出馬について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、市長任期後の再出馬について順次お答えします。  まず、市長就任1期4年間の成果について、どのように評価するかとの御質問にお答えします。  私は、3年前の市長就任時に、市民の皆様とお約束した市政の変革と改革を進めるべく、一貫して市政運営に取り組んでまいりました。私の強みである行動力と実行力を生かし、一つ一つ丁寧に取り組むことで、私がマニフェストとして掲げた各施策につきましては、その多くを達成することができたと考えております。  特に、経済産業分野においては、議員も御承知のとおり、昨年、本市の産業雇用に大きく貢献いただいてきた株式会社サンエレクトロニクスが閉鎖し、地域経済の活力低下が懸念されましたが、その直後、アスカインデックス株式会社の、サンエレクトロニクス跡地への誘致が成功し、さらに、本年1月には、株式会社アミカテラの誘致も決定いたしました。これらは、本市にとっては、約20年ぶりとなる工場等の新設を伴う企業誘致であることに加え、両者の主要事業は、工場の設備機器のリユース事業や、100%生分解性プラスチック原料の製造など、SDGs未来都市の水俣市にふさわしい企業の立地となりました。  また、道の駅再整備事業につきましては、事業費が膨らみ続けていた当初の計画を、市長就任以降、ゼロベースで見直し、数億円単位の事業費の縮減はもちろん、構想の磨き上げにより、施設の充実を図り、新物産館Shop&Cafeミナマータ及び木のおもちゃ館きららを、来年4月にオープンすることとしております。今後、本市の新たなランドマークとなる本施設を活用し、スポーツ大会やさまざまなイベント等と連携することで、交流人口の拡大を図っていきたいと考えております。  教育福祉分野におきましては、市内小中学校への空調設備の導入や、給食費の一部無償化、キッズサポーター基金の創設、子ども医療費助成の対象を、中学3年生だったものを高校3年生までに拡充、満75歳以上の高齢者や障がい者を対象としたみなくるバスの運賃無償化など、多くの施策を実施することができたと考えております。  なお、平成31年3月に策定した、第6次水俣市総合計画の第1期基本計画に掲げる各施策の成果指標についても、現時点で、約7割が既に達成もしくは達成できる見込みとなっており、着実に推進できているものと考えております。  次に、4年間の市政運営で苦労したことは何かとの御質問にお答えします。  私が、市長就任後、市内小中学校への空調設備の導入や水俣市総合体育館のつり天井改修、駅前広場ふれあい館の大規模改修など、過去の市政において先送りにされた多額の経費を要する案件が山積しており、そのことの対応などに苦労いたしました。これらの事業が計画的に実施されていれば、対応に追われることもなく、予算についても、市民サービスの向上につながる前向きな事業により、多くの投資ができていたと考えます。  また、市の財政運営についても、計画的な運営がなされず、抜本的な改善措置も講じられてこなかったことで、悪化の一途をたどっており、問題はさらに深刻でした。  こういった状況を踏まえ、先送りされていた事業については、市長就任時から早急に着手し、1つずつ解消を図っております。  さらに、財政運営についても、令和3年度を、市の財政再建に向けた1年目の年と位置づけ、11年ぶりに、財政調整基金を取り崩すことなく当初予算を編成しております。  加えて、市の中期財政計画の見直しに着手し、計画的かつ実効性のある財政の立て直しを図っているところです。財政再建なくして水俣市の発展は望めません。市民の皆様に今後も安心して暮らしていただくため、水俣市がますます飛躍していくためにも、強い使命感を持って、引き続き全力で取り組んでまいります。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 ただいま市長のほうから、1期目の成果として、マニフェストに掲げた各施策の多くを達成することができたものと思っている。特に、サンエレクトロニクスが閉鎖した後に、企業誘致が2社かなったことは大きいんだというようなことも述べられました。  それに、道の駅再整備事業では、数億円単位の事業費の縮減により、木のおもちゃ館を併設した新しいスタイルの新物産館Shop&Cafeミナマータのオープンにつながり、交流人口の拡大が図られるものと思っている。  そのほかには、市内小中学校への空調設備の導入とか給食費の一部無償化、キッズサポーター基金の創設、子ども医療費の高校3年生までの無償化、満75歳以上の高齢者や障がい者を対象としたみなくるバス運賃無償化など、多くの政策を実施されてきたというふうに私も思っております。  また、4年間の市政運営で苦労したことは何かとの質問には、過去の市政において先送りされた多額の経費を要する案件が山積しており、その対応などに苦労したと答弁をされました。  私が思うに、この革新市政が続いた3期12年のツケが回った1期目ではなかったのかと、そういうふうに思います。そういう状況の中でも、髙岡市長は、この事業の取捨選択を適宜に行われ、必要とあらば、即英断し、実行されてきた、まさに行動力と実行力の持ち主であるとともに、財政難の中に、よくぞ水俣再生の足固めをやってこられたことに対しまして、深く感謝をするとともに、敬意を表したいと思います。  恐らく1期目というのは、前からの宿題に追われ、思うように自分のペースで進めなかったと思いますので、2期目は、ぜひ髙岡カラーを前面に出し、水俣を引っ張っていただきたいと強く望む次第です。  そこで、2回目の質問ですが、市長は2期目に出馬される意向はあるのか。あるのであれば、2期目の政策ビジョンについて、どのように考えているのか質問します。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 真野議員の2回目の御質問にお答えいたします。  私に、2期目の出馬をする意向があるのか。そして、あるのであれば、政策ビジョンはどのように考えているかという御質問でございました。  私が掲げましたマニフェストにつきましては、先ほど答弁でも申し上げましたが、議員の皆様を初め、市民の皆様のお力添えもあり、多くの施策を達成することができ、一定の成果をお示しできたというふうに考えております。  しかしながら、これまで実施してきた施策は、水俣市が次のステージへ上るための土台作りであり、今後それぞれの施策を連動させつつ、新たに施策を展開することによって、真に実を結ぶものと考えております。  また、財政再建などの山積した課題につきましても、全庁を挙げて、一日も早い解消に向けた取り組みを継続するとともに、今後必要とされる施策が先送りされることのないように、公共施設等の維持管理計画や、中期財政計画の見直しなど、計画的かつ実効性のある対策を講じることが重要であると考えております。  こういった状況から、私が、市長就任以降取り組んでまいりました市政の変革と改革は、まだまだ道半ばと考えておりますし、現在のよい流れを止めることなく、水俣市を飛躍させることが私の使命であると考え、次期市長選に挑戦することを決意いたしました。  市民の皆様から、引き続き水俣市のかじ取りを任せるという負託を受けることができましたならば、私の持てる全ての力を発揮し、力強く市政を前進させてまいります。  2期目の政策ビジョンにつきましては、1期目で特に取り組んでまいりました経済産業支援による産業基盤の強化、観光施策の充実によります交流人口の増加、スポーツを通した人づくりとまちづくり、次代を担う子育て世代への支援策などを核として、人でにぎわい活気に満ちあふれるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。  特に、現在、道の駅の再整備を進めているエコパーク水俣の周辺につきましては、充実したスポーツ施設はもちろんのこと、広大な敷地や水俣インターチェンジの開通効果など、人を呼び込む高いポテンシャルを秘めております。  施設を管理する県等と連携し、エコパーク水俣の魅力をより一層高め、観光、スポーツ、ビジネスなど、多様な利用者を呼び込むことで、さまざまな地元特産品の販売や、飲食、宿泊の利用など、地域の隅々にまで経済波及効果を図ってまいりたいと考えております。  さらに、子育て世代を初めとする幅広い世代に愛され、利用される施設として、今後も展開したいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 真野頼隆議員。 ○真野頼隆君 ただいま、髙岡市長の市長選2期目への出馬の決意を聞かせていただきまして、大変うれしく思います。  少子高齢化の中、水俣市も、これから一層人口減少が進むことが予想されます。そういった中においても、政策の、一番というのは、働く人の、場の確保、雇用の確保。つまり、この経済産業支援というのは、生活基盤を保障するものです。そして、その次が、いかに、交流人口を増やし、地域活性化を図ることではないかというふうに、私も思います。  まあ、髙岡市長は、来年4月グランドオープンする新物産館、木のおもちゃ館、そして、バラ園とかエコパークを中心に、スポーツツーリズムを通じて経済波及効果を図っていかれるということで、そのことは強力に推し進めていただきたいと願っております。  私からの提案なんですけれども、子どもや高齢者には、無償化の支援というものがございます。しかし、この働き盛りの生産年齢世代には、これといった無償化の支援がございません。一家の屋台骨というのは生産年齢世代であります。  それで、例えば、50歳を迎えた年に、無償で、人間ドックの健診が受けられるサービスができないかなども、政策ビジョンの1つに掲げていただけたらありがたいなというふうに思います。  市役所の新庁舎が11月末に完成し、12月には引っ越しをします。髙岡市長は、そこの初代の城主となられるわけでございます。ですから、決してそう簡単に、その城を、私は、明け渡してはいけない。私たち保守系議員が、しっかりと市長をお守りしていきますから、市長には思う存分、市政の変革と改革を推し進めていただきたいと強くお願いします。  そして、来年の2月の市長選の必勝を願って、今回の一般質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 以上で、真野頼隆議員の質問は終わりました。  この際、15分間休憩します。                                   午前10時35分 休憩                                   ─────────                                   午前10時50分 開議 ○議長(牧下恭之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、岩村龍男議員に許します。   (岩村龍男君登壇) ○岩村龍男君 皆さん、おはようございます。自由民主党自民会派の岩村です。  一般質問の時間帯が、持ち時間30分に変更になり初めての登壇になります。若干緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、早いもので改選から2年が経過し、後半の2年間がスタートいたしました。令和3年6月定例会において、新たに、牧下議長、谷口副議長、常任委員会の委員長には、総務産業に小路委員長、厚生文教に桑原委員長が就任されておられます。私ごとではありますが、議会運営委員会の委員長の職をいただいております。日々、勉強、緊張感を持って、議員活動に励んでいるところでございます。  しかしながら、我々自民党自民会派においては、これまで4名で活動してまいりましたが、8月初めに、所属する議員1名の異動があり、自民会派は、現在3名で活動しております。  このことにより、会派からの委員選出の件で、議会運営委員会、―――――――――――――――――――――――――――――協議がなされました。今定例会の初日に水俣市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定に至っております。  条例・先例の文言については、各議員の目線で解釈・取り方があると思います。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――政治は何が起こるかわかりません。現に、9月3日菅総理は突然の総裁選への不出馬を表明され、日本全国驚いたと思います。我々自民党の総裁選は、9月17日告示、9月29日開票のスケジュールで新しい総裁が決まります。私も党員として、立候補された方々の政策等を注視し、総裁選への投票に向かいたいと思っております。  また、水俣市に目を向けると、来年1月30日告示、水俣市長選の日程が選管から発表されました。  先ほど、真野議員から髙岡市長への質問の中で、市長選への2期目に出馬される意向はあるのか。あるのであれば、2期目の政策ビジョンはとありました。その答弁において、髙岡市長は、市政の変革と改革は、まだ道半ばであり、今のよい流れを止めることなく、水俣市を飛躍させていくことが私の使命である。次期市長選には挑戦すると、力強い表明をされました。  私も、これまで水俣市長選に6回、何らかの形で関わってまいりました。4カ月前の段階での出馬表明は、かなり早い出馬表明であり、髙岡市長の水俣市政への熱い思いを感じました。  財政再建なくしては、水俣市の発展はありません。髙岡市長は、令和3年度を、市の財政再建に向けた1年目の年と位置づけ、11年ぶりに、財政調整基金を取り崩すことなく当初予算を編成。また、市の中期財政計画の見直しにも着手されております。  1期目の集大成、そして、2期目の挑戦が始まります。髙岡市長には、明確な財政再建に向け、力強い使命感を持っていただき、引き続き、市民の皆様が安心して暮らせる水俣であるよう、ともに頑張ってまいりましょう。髙岡市長の本日の出馬表明に心からエールを送ります。  それでは、通告にしたがい質問いたします。  大項目1、令和2年7月豪雨災害・令和3年度の豪雨長雨について。  ①、本市の令和2年7月豪雨災害の、道路・河川・農業等の復旧工事の進捗状況はどのようになっているのか。  ②、令和3年度4月から8月の期間に、豪雨・梅雨時期、8月の長雨による水俣市内の被害状況と、その対応はどのようになっているのか。  大項目2、公共交通の現状と今後の方向性について。  ①、第2期水俣市地域公共交通網形成計画について、令和2年3月に、検討事項や実施目標が策定されており、乗合タクシーの一部電話予約型への移行や、みなくるバス無償化への取り組み等が実施されているが、第1期計画と大きな変更はあるのか。  大項目3、新庁舎について。  ①、新庁舎の供用開始は、年内には予定されていると思うが、業務開始等に向けてのスケジュールは、どのようになっているのか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 岩村議員の御質問に順次お答えします。
     まず、令和2年7月豪雨災害・令和3年度の豪雨長雨については産業建設部長から、公共交通の現状と、今後の方向性については副市長から、新庁舎については私から、それぞれお答えします。 ○議長(牧下恭之君) 令和2年7月豪雨災害・令和3年度の豪雨長雨について答弁を求めます。  本田産業建設部長。   (産業建設部長 本田聖治君登壇) ○産業建設部長(本田聖治君) 初めに、令和2年7月豪雨災害・令和3年度の豪雨長雨について順次お答えします。  まず、本市の令和2年7月豪雨災害の、道路・河川・農業等の復旧工事の進捗状況は、どのようになっているのかとの御質問にお答えします。  令和2年7月豪雨災害につきましては、現在、道路と河川の被災箇所、全ての災害復旧工事の発注を終え、4割ほどが工事完了いたしております。農業等につきましては、農業施設で被災箇所全体の8割の工事発注を行い、4割の復旧が完了しております。また、林業施設は、全ての復旧工事を終えております。復旧を終えていない箇所につきましては、本年度内の完了を目指しておりますが、深川地区で施工中でありました箇所におきまして、今年度の梅雨前線豪雨により、再度被災を受け、被害が拡大しております。この箇所につきましては、設計を含めて、災害査定からやり直す必要があり、可能な限り早急な復旧を行いますが、復旧完了は、令和4年度になる予定であります。  次に、令和3年度4月から8月の豪雨・梅雨時期、8月の長雨による水俣市内の被害状況、道路・河川・農業などと、その対応はどのようになっているのかとの御質問にお答えします。  令和3年度における豪雨等による災害につきましては、道路14件、河川5件、農地10件、農業用施設7件、林業施設20件の被害を確認しており、応急復旧につきましては順次対応することとしております。  なお、補助災害の要件を満たすものにつきましては、現在、災害査定に向けた準備を行っており、また、補助要件を満たせず、単独災害として対応する箇所につきましては、設計ができ次第、工事を発注して行いたいと考えております。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○岩村龍男君 答弁ありがとうございました。  早いもので、令和2年7月豪雨災害から1年と2カ月が経過いたしました。本市の令和2年7月豪雨災害の復旧工事の進捗状況は、道路河川については、被災箇所全ての災害復旧工事の発注が完了し、4割の工事が完了。農業施設等については、8割の工事発注、4割が完了。林業施設は、全ての復旧が完了と答弁をいただきました。  担当課におかれましては、この期間、国・県とのやり取り、業者、地権者等の方々との交渉、計り知れない御苦労があったかと思います。  また、深川地区においては、今年度の豪雨により、設計からやり直しと、落胆されていたかと思いますが、復旧工事は目に見えて進んでいる状況が、市民の方たちも感じておられると思います。復旧完了が令和4年度になるということですが、引き続き担当課の皆様には御尽力いただきますようお願いいたします。  次に、令和3年度4月から8月の期間、豪雨による災害状況について答弁を頂きました。予想以上の被害で、災害査定、設計、発注と、現在進行形の状態と受け取りました。私にも、市民の方から、問い合わせが8件ほどありました。今回の雨で、被害状況を見に来てくれんかいと、現地確認をいたしました。  そこで、2回目の質問ですが、県道・市道からの雨水の流れ込みによる、個人所有の土地や排水溝などの破損に対して支援を求める声がある。そのような箇所については、工事材料の支給で対応をされている場合もあるようだが、そのような工事の規模であれば、5万円から30万円までの工事金額で復旧が可能であると考える。空き家対策のように助成金を拠出し、地元業者に直接依頼できるような事業を実施する考えはないか質問いたします。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  本田産業建設部長。 ○産業建設部長(本田聖治君) 岩村議員の2回目の御質問にお答えいたします。  個人所有の土地や排水溝などの破損に対して支援を求める声を聞くが、空き家対策のように助成金を拠出し、業者に直接依頼できるような事業を実施する考えはないかとの御質問だったかと思います。  現在、豪雨等による災害を原因とする個人所有地の被災につきましては、個人名義の土地であっても、水路や道などの公益性の高い施設に対しては、市が費用を負担して工事を実施したり、工事用材料等の支給を行っておりますが、基本的には、個人の土地における災害等の被害に対しましては、これまでどおり個人の負担にて対応をお願いしたいと考えているところです。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○岩村龍男君 答弁ありがとうございました。  なかなか個人所有の土地に関しては難しいとのことですが、このような案件は、全国各市町村でかなりの数の問い合わせがあるかと思います。個人の土地への補助事業については、地方議員として、県・国へのパイプ役として、まずは、県に道筋を作るため要望していきたいと思っております。  そこで、タイムリーな事案が9月1日の熊日新聞に掲載されておりました。人吉市が、令和2年7月豪雨災害で被災した宅地、私道の復旧費の助成制度を新設した記事です。  そこで質問ですが、この財源は、熊本県が管理する復興基金からとのことであるが、水俣市として、基金や助成金制度などの対応をすることは可能であるか最後に質問いたします。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  本田産業建設部長。 ○産業建設部長(本田聖治君) 岩村議員の3回目の御質問にお答えします。  個人の土地への補助について、国・県に要望したいと思っている。仮に、被災した宅地、私道の復旧費の補助制度が新設されれば、水俣市として、基金や助成金制度などに対応することは可能であるかとの御質問だったかと思います。  近年、全国各地で頻繁に発生する豪雨等で被災した個人の土地に対し、国・県で、基金や助成金制度が創設されれば、本市でも活用できるかどうかも含め考えたいと考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 次に、公共交通の現状と今後の方向性について答弁を求めます。  小林副市長。   (副市長 小林信也君登壇) ○副市長(小林信也君) 次に、公共交通の現状と今後の方向性についてお答えします。  第2期水俣市地域公共交通網形成計画図について、令和2年3月に、検討事項や実施目標が策定されており、乗合タクシーの一部電話予約型への移行や、みなくるバス無償化への取り組みなどが実施されているが、第1期計画との変更事項はあるのかとの御質問にお答えします。  平成26年度に策定しました第1期の水俣市地域公共交通網形成計画では、既存乗合タクシー路線の拡大や、新水俣駅へのアクセス向上のための、みなくるバスの路線新設に取り組んでまいりました。  しかしながら、人口減少や日常生活における自家用車の利用の高さなどから、公共交通の利用は、年々減少しております。一方で、運転免許証自主返納に伴い、高齢者の日常の移動手段として、公共交通を維持する必要があります。  このようなことから、第2期水俣市地域公共交通網形成計画では、単純に、路線の拡大、新設を行うのではなく運行サービスを効率化しつつ、公共交通網の維持や利便性の向上を図ることとしております。  具体的には、議員御指摘のとおり、乗合タクシーの一部電話予約型への移行、高齢者や障がいがある方を対象とする、みなくるバスの無償化などを実施するほか、運行ルートの再検証や、新庁舎完成後の市役所への乗り継ぎ拠点の整備などに取り組むこととしております。  また、公共交通を利用してもらうきっかけづくりとして、園児や高齢者などへの乗り方教室の実施など、多角的なモビリティマネジメントにも取り組んでまいります。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○岩村龍男君 答弁ありがとうございました。  平成26年度策定の第1期計画は、交通網の路線拡大、低炭素観光の推進、生活交通としての機能改善、向上に取り組まれ、第2期計画では、運行サービスの効率化、公共交通網の維持や利便性の向上を図ると答弁をいただきました。  第1期計画と第2期計画の主な違いは、ハード面からソフト面に移行したと認識していいかと思います。公共交通の拡大は、現実的ではなく、どのようにして維持していくかが、今後重要になってくるものと考えます。現在の無駄を省き、効率化を模索しながら、市民サービスの維持向上を図っていかなければならない難しいものだと思います。  そこで質問ですが、第2期計画の中で、運行ルートの再検証や乗り継ぎ拠点の整備などに取り組むということだが、みなくるバスの利用者の多くは、通院や買い物での利用が多く占めていると思います。以前、一般質問において、古賀町から塩浜、二中方面への乗り入れについて、新しい施設や学校、病院等があるが、路線の見直しはできないかと質問をいたしました。その後、具体的な検討を実施されたのか、1点質問いたします。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 岩村議員の2回目の御質問にお答えします。  みなくるバスの路線見直しに関する具体的な検討状況についてのお尋ねでございました。  現在、みなくるバスの運行実施主体でございます産交バスと協議を行いながら、古賀町方面への乗り入れや、新規バス停の設置など、運行の見直しを検討しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○岩村龍男君 答弁ありがとうございました。  交通事業者との協議を行っていただいているとのことで、今後、諮問会議等に上げられていかれるかと思います。恐らく新庁舎供用開始の時期に合わせて、新しい停留所、路線等の編成になると思いますので、ぜひとも地域住民の方たちが有効利用できるよう、実現に向けて頑張っていただきたいと思います。  さて、県内の公共交通に目を向けると、令和3年3月に、県内全域で、地域の実情に応じた持続可能な公共交通網を維持していくことを目的に、熊本県地域公共交通計画が策定され、現状の輸送資源を活用することが挙げられています。  令和2年の荒尾市のドア・ツー・ドア運行である「おもやいタクシー」を皮切りに、上天草市の乗合バスの実験運行や、熊本市の相乗りタクシーの実験運行。市民サービスの向上や効率化の面から、バスよりもサイズダウンした交通形態への移行や模索が進んでいる先進事例も県内に幾つかあります。  第2期水俣市地域公共交通網形成計画は、4つの基本方針と目標を上げて取り組んでいる計画です。いい事例は取り入れていただき、市民の皆さんが有効に活用できる交通サービスの実現に向け、持続可能な公共交通体系の再構築を達成できることを期待し、この質問は終わります。  よろしくお願いいたします。 ○議長(牧下恭之君) 次に、新庁舎について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、新庁舎について、新庁舎の供用開始は、年内に予定されていると思うが、業務開始等に向けてのスケジュールはどのようになっているのかとの御質問にお答えします。  今回行う新庁舎への庁舎機能移転は、仮庁舎、新館、公民館分館、秋葉会館等から、ほぼ同時期に新庁舎への移転を行うという大規模なものであることから、移転日を2回に分けて行いたいと考えているところです。  現段階における業務開始に向けてのスケジュールとしましては、第1段階として、仮庁舎に入居している関係部署の移転を12月18日土曜日に行い、12月20日月曜日から新庁舎で業務を開始したいと考えているところです。  次に、第2段階として、新館、公民館分館等に入居している関係部署の移転を翌週の12月25日土曜日に行い、12月27日月曜日から新庁舎で全面的に業務を開始したいと考えているところです。  全面供用開始後は、現在、分散している庁舎機能の大部分が新庁舎に集約することになりますので、市民の方々の利便性は向上するものと考えております。速やかに新庁舎への庁舎機能を移転できるよう努めてまいりますので、市民の皆様の御理解と御協力をお願いしたいと思います。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○岩村龍男君 答弁ありがとうございました。  新庁舎工事を覆ってあったシートが一部除去され、市民の皆さんの関心が、いつ完成するのか、業務開始はいつからなのかの声を聞くようになりました。答弁では、12月20日月曜日から業務を開始する予定。12月27日月曜、全面的に業務開始とのことです。年末の業務、年度末の調整等、大変な時期ですが、スムーズな引っ越し、供用開始ができるよう、準備をお願いいたします。  そこで、質問ですが、これまで新庁舎建設に何らかの形で関わってこられた市民の方たちは、どのような会があるのか。できることであれば、尽力いただいていたその方たちへ、業務供用開始前の段階で、内覧の場を設ける考えはないのか質問をいたします。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 岩村議員、2回目の御質問にお答えいたします。  新庁舎の建設に伴いまして、これに関わってこられた方たちが、どういう方がおられるか。また、その方たちへの内覧会を設ける考えはないかという御質問でございました。  これまで新庁舎建設に関わってこられた方々には、基本構想策定時に、水俣市本庁舎建設建替検討委員会、設計者の選定時に、水俣市新庁舎建設設計者選定審査委員会、基本設計策定時に、基本設計市民ワークショップ、基本設計高校生ワークショップの委員の方々がいらっしゃいます。本来であれば、このような関わってこられた方、全ての方々に内覧会の場を設けたいところでございますけれども、新型コロナウイルス感染症の感染状況を見ながら、できる限り内覧会に参加していただけるよう、開催方法や開催時期につきましては検討していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○岩村龍男君 答弁ありがとうございました。  新庁舎建設の基本理念の現実に向け、5つの方針があります。その中に、誰もが使いやすく、市民に親しまれる庁舎とうたってあります。ぜひ、供用開始前に、内覧会の計画を市民の皆様向けにお願いしたいと思います。  最後に2点。仮庁舎から新庁舎へ引っ越しが完了し、仮庁舎の解体、撤去が行われ、整地された後のことですが、第一小学校より借用している仮庁舎敷地隣接駐車場を、今後、駐車場として利用する考えがないのかが1点。  次に、秋葉館等の解体工事、道路舗装など、新庁舎の完全完成のスケジュールは、どのようになっているのか、2点お尋ねいたします。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 岩村議員、3回目の御質問にお答えいたします。  まず1点目が、第一小学校より借用しています今の仮庁舎の駐車場、これを今後も駐車場として活用する考えはないかということでございます。  この第一小学校の大運動場の一部を借用いたしまして整備した駐車場は、仮庁舎の解体後、グラウンドの状態に復旧をいたしまして、第一小学校に返還をすることが申し合わせであります。現状のまま駐車場として利用することにつきましては、今後、学校や教育委員会に相談をしてまいりたいと考えております。  2点目の秋葉会館等の解体や、道路舗装とか新庁舎の完全な完成のスケジュールがどうなっているかとの御質問でございます。  新庁舎への庁舎機能移転後には、新館、秋葉会館の解体工事と、屋外倉庫等の建設工事及び駐車場整備を含む外構工事等を予定しております。これら全ての工事が完了する時期につきましては、基本設計の工程計画の中で、令和4年8月としているところです。  今後も、工程の進捗につきましては、工事関係者等と定期的に情報共有の場を設けながら、円滑に工事が進捗するよう管理を行い、必要に応じまして、市報やホームページ等で、市民の皆様にお知らせをしていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 以上で、岩村龍男議員の質問は終わりました。  この際、午後1時30分まで休憩します。                                   午前11時18分 休憩                                   ─────────                                   午後1時30分 開議 ○議長(牧下恭之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、藤本壽子議員に許します。   (藤本壽子君登壇) ○藤本壽子君 こんにちは。無限21の藤本壽子です。  まだまだ暑い日々が続いております。そして、日本中で新型コロナウイルスの感染が収まらない状況であります。私自身も、8月頃から、他県ですが、身内に感染があり、また、身近なところでも感染の報告がありました。多くのことを感じ、心配し、悩む中で、やはり、地方に住んでいることはありがたい。陽性と判断されて、必要があれば入院を断られることもない。重篤にならないよう治療してもらうこともできる。
     しかしながら、地方も油断はできません。先頃、政府から、入院は重症者に限るという提案があり、大変な反発の中で、結局撤回ということになりましたが、国民の命に向き合っていないと強く思いました。中等症でも医療機関に入院できないということになると、極端ですが、半分死を宣告されてもおかしくない状況です。本来なら軽症のうちから入院を可能にするべきです。  また、今回の自民党総裁選に出馬する候補が、公約に、野戦病院を増やすということを主張していますが、オリンピックは盛大に行ったのですから、早くから感染拡大予防のため、医療にもっと力を入れるべきであったと思います。今ほど、国民一人一人の命に向き合う政治が求められているときはありません。  以下、質問に入ります。  大項目の1、新型コロナウイルス感染対策について。  1、これまでの水俣市の感染状況を、総数、年代別、男女別、また、クラスターの数はどれぐらいあるのか。  2、入院患者、ホテル療養者、自宅療養者数は、どのようであったか。  3、子どもの感染が増加傾向にあるが、学校や学童クラブでの今後の感染予防の対策はどのように進めていくのか。  4、この間、延期になっているフッ化物洗口については実施するのか。  5、訪問介護事業所での感染予防として実施していることがあるか。  6、新型コロナウイルス感染症の拡大により、影響を受けている観光業、飲食業、その他の事業者などから、水俣市への相談は増加しているのか。  大項目2、風力発電所建設計画を含む、再生可能エネルギーの諸問題について。  1、本年7月中旬に、水俣、芦北などの住民が、熊本県知事宛てに、風力発電所計画について要望書を提出されたが、市は、その内容を把握しているか。  2、風力発電会社電源開発の地域説明会は、何地区で行われ、住民からどのような意見があったのか。  3、風力発電機及び送電網にかかる固定資産税の試算ということで、仮に1基当たりの取得価格が3億円、ジャパン・リニューアブル・エナジー社が提示しました耐用年数17年という場合、1年間でどれぐらいの実質的税収になるか。  4、湯出の産廃処分場計画予定地であったところに、2社が太陽光発電所を建設予定であるが、1社について、県の指導で計画がストップしている理由は市として把握しているか。  最後の質問です。  3、映画「MINAMATA」について。  1、主人公のユージン・スミスは、どのような写真家であったのか。  2、主演のジョニー・デップは、なぜ、映画「MINAMATA」をプロデュースしようと思ったのかを知っているか。  3、映画「MINAMATA」を、水俣の若者が先行上映しようとしているが、実行委員の上映にかける思いを把握しているか。  4、熊本県は、映画について後援するということであったが、その理由はどのようなことか。  以上、本壇からの質問を終わります。答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 藤本議員の御質問に順次お答えします。  まず、新型コロナウイルス感染対策については福祉環境部長から、新型コロナウイルス感染対策についてのうち、学校での感染対策については教育長から、新型コロナウイルス感染対策についてのうち、観光業、飲食業、事業所の相談については産業建設部長から、風力発電所建設計画を含む再生可能エネルギーの諸問題については私から、映画「MINAMATA」については副市長から、それぞれお答えします。 ○議長(牧下恭之君) 新型コロナウイルス感染対策について答弁を求めます。  高三潴福祉環境部長。   (福祉環境部長 高三潴晋君登壇) ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 新型コロナウイルス感染対策について順次お答えいたします。  まず、これまでの水俣市の感染状況を、総数、年代別、男女別、また、クラスターの数はどれぐらいあるのかとの御質問にお答えいたします。  令和3年9月7日現在でございます、総数74人。年代別としては、10歳未満10人、10歳代9人、20歳代6人、30歳代13人、40歳代11人、50歳代9人、60歳代5人、70歳代5人、80歳代6人です。  なお、男女別では、男性42人、女性32人です。  また、クラスターは2例発生しております。  次に、入院患者、ホテル療養者、自宅療養者数は、どのようであったかとの御質問にお答えをいたします。  新型コロナウイルス感染者数等は、県及び所管の保健所が管理しております。御質問の内容の数字については、市で把握することはできないというふうなことになっております。  次に、子どもの感染が増加傾向にありますけれども、学校や学童クラブでの今後の感染予防の対策はどのように進めていくのかとの御質問にお答えをします。私からは、担当しております学童クラブについてお答えをいたします。  学童クラブにおいては、現在、主流となっているデルタ株が、感染力が非常に強いため、全国的に感染者数も増加をしております。放課後児童クラブにおいて新たにクラスターが発生していることなどを踏まえて、新型コロナウイルス感染拡大防止の再徹底について、県から通知があっているところです。  この中で、一層の徹底をお願いしたい対策の例として、職員及び児童の日々の健康状態として、検温や症状の確認、職員及び児童は、体調不良時の出勤、通所を控え、速やかに医療機関を受診、職員の感染防止として、感染拡大地域への移動自粛、会食時におけるリスクの最小化等、3密を避けた新しい生活様式の徹底として、人数を制限した受け入れ体制、受け入れ場所の移動または分散などが示されており、本市においても、各学童クラブに通知をし、感染対策について、さらに徹底を行っていただいているところです。  さらに、訪問介護事業所での感染予防として実施していることがあるかとの御質問もあっておりますので、併せてお答えをいたします。  訪問介護事業所での感染予防への対応について、市では、国・県から通知のあった最新の情報を速やかに事業所へ提供するとともに、職員が水俣市介護保険サービス事業者連絡協議会に出席して、事業所へ丁寧な説明や質問への対応等に努めて、さらなる周知徹底を図っております。  また、従事する職員へのワクチン接種については、高齢者や障がい者と業務上接触する機会の多い者として優先的に接種を御案内をし、7月中には希望する方全員のワクチン接種を完了しているところでございます。 ○議長(牧下恭之君) 小島教育長。   (教育長 小島泰治君登壇) ○教育長(小島泰治君) 私からは、3番目の御質問の子どもの感染予防対策について、学校に関する部分についてお答えします。  学校においては、これまでも、国が示している学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル等に従って感染症対策に取り組んできたところですが、新学期を迎えるに当たり、国から改めて、小学校、中学校及び高等学校等における、新学期に向けた新型コロナウイルス感染症対策の徹底等についてが発出され、留意事項が示されました。  この中で、基本的な対策として、児童生徒等の健康観察や自宅休養等の指導の徹底、こまめな手洗いや、せきエチケットの徹底、可能な限り換気に努めることや身体的距離の確保、マスクの着用の徹底などが示されているほか、具体的な活動場面での対策として、各教科等について地域の感染レベルに応じた活動を行うこと、部活動等について感染リスクの高い活動等に十分留意すること、学校行事において開催時期、場所、時間、方法に十分配慮することなどが示されており、本市においても対応を行っているところです。  また、本県における感染状況を踏まえ、県教育委員会が示している市町村立学校における夏季休業明け、始業時の新型コロナウイルス感染症の徹底において、感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習活動は行わないことや、公式大会に参加する部活動を除き、9月12日まで部活動は原則中止とすることなどが通知されており、本市においても対応を行っております。  また、各学校に新型コロナウイルス感染症対策のための費用として、学校保健特別対策事業費助成金を助成し、各学校の判断で、必要な物品等の購入等も行っているほか、学校、体育館、トイレの手洗いの自動水栓化にも取り組んでおります。今後も、さきに申し上げたマニュアル等に基づき、引き続き感染症予防及び拡大防止に向けた対策に取り組んでまいります。  次に、この間、延期になっているフッ化物洗口については実施するのかとの御質問にお答えします。  児童生徒の虫歯予防と歯の健康を目的としたフッ化物洗口事業について、本市では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、昨年度から、安全・衛生面等を考慮して、事業の実施を見合わせておりました。  このような中、熊本県から、新型コロナウイルス感染予防を踏まえたフッ化物洗口の実施に向けて、関係者による協議の場を設けて共通理解を図ること、また、フッ化物洗口の実施の目安が示されました。  その目安によりますと、次に示す3つの期間は、フッ化物洗口を控えることとされております。1つ目は、熊本県内に緊急事態宣言が出されている期間。2つ目は、学校において臨時休業、分散登校、時差登校、時間短縮等行っている期間。そして3つ目は、学校において新型コロナウイルス感染症の感染者が判明した場合、感染者の最終登校日から2週間というものです。  このことを受けて、本市では、令和3年7月に、熊本県をはじめ本市保健部局、教育委員会、各学校関係者による協議の場を設けました。協議の中では、熊本県の担当者による県内の状況も説明いただいた上で、新型コロナウイルス感染予防を踏まえた安全かつ円滑なフッ化物洗口の実施に向け、実施手順や役割分担を確認するなど、関係者の共通理解を図りました。  今後は、各小中学校の実情に応じて、保護者の同意の手続や、必要物品の調達など、準備が整い次第、熊本県の示すフッ化物洗口の実施の目安を踏まえ、順次実施していくこととしております。 ○議長(牧下恭之君) 本田産業建設部長。   (産業建設部長 本田聖治君登壇) ○産業建設部長(本田聖治君) 私からは、6番目の御質問にお答えいたします。  次に、新型コロナウイルス感染症の拡大により影響を受けている観光業、飲食業、その他の事業所などから、水俣市への相談は増加しているのかとの御質問にお答えします。  本市においては、新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた昨年の春頃から、観光業、飲食業をはじめ、さまざまな業種からの相談が、それ以前と比較して増加しており、現在もその状態が続いている状況です。 ○議長(牧下恭之君) 藤本壽子議員。 ○藤本壽子君 答弁をいただきましたので、2回目の質問をいたします。  水俣市も若年層に感染者が多くなっていることが分かりました。私の身近なところでも学童の子どもが感染し、ホテルでの療養、濃厚接触者の祖母・祖父を含む家族は自宅待機となりました。同じ学童の児童は、濃厚接触者ということで待機。幸いに、児童は陰性であり、母親も陰性でしたので、母は、介護の仕事に行かねばならなかったので、まず、子どもセンターで預かってもらえるかと思い、連絡をしましたが、子どもセンターは閉鎖になっていました。そして、福祉課に連絡をしますと、濃厚接触者であっても、経過観察のため自宅待機ということであるということを知りました。  結局2週間、仕事を抱えながら、児童を家で見るということになりました。これは取り決めであるので仕方がないと思うんですが、質問の1番として、今後も、学童に通っている児童で、濃厚接触者でなく、陰性の子どもについては、子どもセンターで預かっていただくことができるのか。まず、これが1番目の質問です。  次に、学童クラブを回っている中で、学童舎が狭いんですという声を聞きました。要望書も出しているんだけれどもという声でしたので、改めてお聞きします。この学童舎を増築することについて、どのように今後考えていかれるかということをお尋ねしたいと思います。これが2番目の質問です。  そして、先ほど教育長に答弁をいただきました。大変、水俣市の教育委員会には、感謝を申し上げたいと思います。近隣の町の中でも感染対策に御理解をいただいて、今回、実施を取りやめていただいたということで、延期をしていただきました。  そこで、質問をしたいと思うんですけれども、県内の安全かつ円滑な実施というのは、具体的にどのようなことか。もともと、フッ素の原液を教育現場で扱うということは、医療行為を学校で行うことになるという議論がありました。現在、新しいデルタ株により、学校現場での感染の増大が危惧されています。感染の収束が見通せない中です。ぜひ、水俣市は、あと一歩、フッ化物洗口を見合わせていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。  次に、訪問介護の問題です。事業所の方が心配されているのは、事業所に感染者が出た場合、一時的であれ、事業所を閉鎖しなければならなくなる。対象者の方を放置することになるのではないか。介護事業者同士のネットワークで助け合うということが取り決めてはあるようなんですけれど、実際に、本当にそのことができるのか。この人員確保、本当に、コロナの中で大変だと思いますが、水俣市は、この人員確保を急がねばならないのではないかと思い、具体的な方針をお聞きしたいと思います。これが質問の4番です。  さらに、最後に、経済対策と言うと大げさですけれども、今回、コロナの感染者からのお話を聞いて、濃厚接触者も含めて2週間にわたる自宅待機、ホテル待機などを余儀なくされました。休職中の補償、これが事業所によって対応が違うようなんですね。アルバイト、それから収入が半分になるという方もおられると思います。何か水俣市として支援できることはないかをお尋ねして、質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 幾つかの御質問がありましたので、それぞれ答弁をさせていただきます。  まず、学童クラブの感染が起こって、そして、その際の児童の受け入れについては、どのように考えるかというふうな御質問でございます。  学童クラブが感染により閉鎖となった場合において、児童が陽性ではなく、濃厚接触者でもない場合の代替施設については、当市においては、保護者から個別に事情をお聞きした上で、子どもセンターなどで対応させていただいております。  次に、学童舎が狭いというふうな御質問についてお答えを申し上げます。  3月議会でも答弁をいたしましたが、市内全ての学童クラブは、児童1人につき、おおむね1.65平方メートル以上とする基準を満たしておりますので、現在のところ増築の必要性はないと考えております。ただし、今後の状況に応じて個別に対応してまいりたいというふうに考えております。  また、訪問介護事業所で感染があった場合に、ヘルパーさんの補充について、どのように考えるかというふうな御質問がございました。これについてお答えを申し上げます。  訪問介護事業所内で、コロナ感染が発生した場合でも、引き続き利用者へ必要な介護サービスを継続して提供していかなければいけません。ヘルパーが感染したことにより、サービスが提供できない状況に陥った場合には、居宅介護支援事業所のケアマネジャーが、他の事業所から、ヘルパー派遣や訪問介護に替えて、通所介護や短期入所で対応するなどの調整を行うこととしております。  また、ヘルパーさんが不足するというふうな事態についてのお話もございました。介護事業者の人材不足につきましては、全国的な問題でございます。コロナ禍における離職も懸念され、国による介護事業者の賃金等の処遇改善が図られなければ、状況の好転は難しいものと考えられ、本市においても、有効な対策は見出せない状況でございます。今後、介護事業者の処遇改善につながるような制度の改正等につきましては、さまざまな形で国に働きかけていきたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 小島教育長。 ○教育長(小島泰治君) 私からは、藤本議員の2回目の御質問のうち、3番目、フッ化物洗口の内容についてお答えいたします。  大きく2つでございましたけども、1点目は、安全かつ円滑な実施というのは、具体的にどのようなことかという御質問でした。  安全かつ円滑な実施について具体的に申し上げますと、まず、児童生徒が、洗口うがいに使用するコップを繰り返し使用するプラスチック製のコップから、使い切りの紙コップに変更いたします。  また、洗口うがいを行う際には、うがい後の洗口液が飛散しないよう、ティッシュを入れた紙コップ内に吐き出して、そのまま回収するなど、感染対策を行いながら、フッ化物洗口が実施できるよう、協議の場で関係者の共通理解を図ったところでございます。  2つ目に、フッ化物洗口は見合わせるべきではないかというような御質問でした。先ほども申し上げましたとおり、保護者の同意の手続や、必要な物品調達などの準備を進め、熊本県の示すフッ化物洗口の実施の目安を踏まえて、実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 本田産業建設部長。 ○産業建設部長(本田聖治君) 藤本議員の2回目の質問のうち、5つ目の御質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症に感染し、仕事を休まなければならない労働者への休業補償の制度はないのか。また、市で支援制度を設けるつもりはないのかとの御質問だったかと思います。  新型コロナウイルス感染症に罹患した方に対する支援措置といたしましては、健康保険などに加入している方に対しては、陽性と判明して4日以上仕事を休んだ場合は、傷病手当金の制度があり、業務や職場に起因して感染したことが判明した場合には、労災保険給付の対象となっております。市が独自に支援策を設けることは、これらの制度と重複することとなるため実施予定はありません。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 藤本壽子議員。 ○藤本壽子君 答弁をいただきましたので、3回目の質問です。  時間があまりありませんので、市長にぜひ、この介護職に就く人たち、ケアマネも足りていないという状況だということであります。私は、超高齢化を迎えてくる水俣市が、この問題をきちんと捉えていっていただきたい。国の施策の問題でもありますけれども、もっと強力な施策、アピールを、市民に対して打ち出していただけないかということで、これは要望にしたいと思います。  最後に質問をいたします。  今回、身近にコロナの感染者が出て感じましたのは、やはり、感染者に対する誹謗中傷、差別ですね。そのことで、心ないことを言われて、本当に、新聞紙上によりますと、自殺に導くような場合もあるというようなことも読んでおりますけれども、罹患者に対する誹謗中傷が行われないよう、そのような施策が、今までこのように取り組んできた、そして、これからさらに取り組んでいくということがあればお聞きしたいと思います。  これが質問の2番です。以上です。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) コロナ感染者への差別中傷について、これまでの取り組みを今後どういうふうに考えているかというふうな御質問でございます。それについてお答えをいたします。
     感染された方や、その御家族、知人、職場関係や学校関係者、地域住民等に対する誹謗中傷や、いじめ、不当な嫌がらせや差別的な対応は人権侵害に当たり、決して許されるものではありません。  市内で、新型コロナウイルス感染者が発生した場合の周知方法として活用しております市ホームページやYahoo!防災速報掲載記事では、誹謗中傷は慎むよう、毎回必ず記載しているところです。  また、市長自ら、防災行政無線で、基本的な感染防止対策の徹底と、感染された方に対する人権尊重と個人情報の保護を呼びかけることもございました。さらに、市ホームページでは、市長メッセージや動画も配信したところです。  今後も、これらの方法を活用し、感染者情報とともに、感染された方に対する誹謗中傷は厳に慎むよう周知啓発をしてまいります。 ○議長(牧下恭之君) 次に、風力発電所建設計画を含む再生可能エネルギーの諸問題について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、風力発電所建設計画を含む再生可能エネルギーの諸問題について順次お答えいたします。  まず、本年7月中旬に、水俣、芦北などの住民が、熊本県知事宛てに、風力発電所計画について要望書を提出されたが、市は、その内容を把握しているかとの御質問にお答えします。  令和3年7月13日に、3つの団体の代表者が、知事に対し、土砂災害及び低周波被害等の懸念があるとして、電子署名を含め4,540名分の署名とともに、風力発電事業への反対を求める要望書を提出されたことについては、県からの情報提供もあり把握しております。  次に、風力発電会社電源開発の地域説明会は、何地区で行われ、住民からどのような意見が出たのかとの御質問にお答えします。  電源開発株式会社の肥薩ウインドファーム地域説明会については、令和3年4月15日に実施されたもやい館での全体説明会を除いて、5地域で6回開催されております。  また、説明会に参加した住民の意見の内容については、事業実施地に水俣市を選定した理由、低周波による健康被害及び開発による土砂災害の発生、水源枯渇の懸念等が出されました。  次に、風力発電機及び送電網にかかる固定資産税の試算ということで、仮に1基当たりの取得価格が3億円、耐用年数17年という場合、1年間でどれくらいの実質的税収になるのかとの御質問にお答えします。  償却資産における固定資産税の計算は、地方税法の規定により固定資産評価基準に定められています。償却資産の取得価格及び当該償却資産の耐用年数に応ずる減価率などから算出された課税標準額に、水俣市の固定資産税の税率1.55%を乗じた額が年税額となります。  取得価格3億円、耐用年数17年。また、地方税法で、固定資産税が3年間3分の2に軽減される風力発電設備における課税標準の特例が該当すると仮定した場合、1年目の年税額は約290万円。特例が終了した4年目の年税額は約289万円となります。その後の年税額も、耐用年数に応じた課税標準額の減価により年々減少します。仮に、耐用年数と同期間である17年間稼働した場合の総額は約2,704万円となります。  次に、湯出の産廃処分場計画予定地だったところに、2社が太陽光発電所を建設予定であるが、1社について、県の指導で計画がストップしている理由は、市として把握しているかとの御質問にお答えします。  湯出の産廃処分場計画予定地について、林地開発許可権者であります熊本県に問い合わせたところ、県の指導で計画がストップしているところはないとお聞きしております。議員が御指摘されました1社につきましては、県に確認したところ、事業面積の拡大による防災調整池の構造計画の変更を行っており、業者は、その調整のために工事を休止しているのではないかとの回答を頂いております。 ○議長(牧下恭之君) 藤本壽子議員。 ○藤本壽子君 答弁を頂きましたので、2回目の質問をいたします。  熊本県知事宛ての地域住民の要望については、議事録で確認をしますと、熊本県からは、エネルギー政策課の課長、環境保全課、森林保全課が出席。要望内容としては、風車が1キロ以内までに建つという住民からの不安の声。これまで造られた太陽光発電による被害などのため、水質・水量などが変わってきた。地域住民としては、この上、大型の風力発電所が64基も建設されることを危惧しているとの訴えが記録されています。  エネルギー政策課の課長からは、業者も住民に受け入れられないまま、強引に開発を進めることはない、各種法令での規制もあると述べられ、また、住民のほうから、再エネ推進のための森林の伐採が進めやすくなるようだがという質問がありました。確かに、2050年カーボンゼロということで言っているが、この前の熱海のような危険な地域での開発はどうでしょうか。まずいところが出てくる。今後の国の動きを見たいと思っているというようなお話でありました。  この県との話の中でもあるように、静岡県熱海市での土砂災害は水俣市住民の不安と重なっています。答弁にあったように、電源開発の地域での説明会でも、その懸念が多くあったと聞いています。  そこで質問をします。  平成15年に発生した宝川内集地区の災害は、どのようにして起こり、その復旧費用はどれぐらいかかったのか。これが質問の1番です。  次に、風力発電機についての固定資産税のことですが、1基3億円という場合の固定資産税について計算をしていただきました。17年間で2,704万円ということは、年平均で157万円です。以前、税務課の方に、地方交付税との関係もあり、水俣市の実質的な収入としては、どのようになってくるのかお尋ねしました。ほかの要素を全て除いた理論上の計算で言うと、普通交付税額は減額となり、税額の4分の1が一般財源に入っているということでありました。ということは、期待するほど水俣市の実質的に収入にはならないのではないでしょうか。もし、熱海のような災害が起こった場合、固定資産税などでは到底賄うことができないような被害になってくると思います。  湯出の産廃処分場の跡地の1社の問題ですけれども、この工事のことで、もう半年ぐらい止まっているとお聞きしたのは、湯出の大森の住民や、また、木臼野の方でした。  それで、もう答弁をいただきましたので割愛しますが、この業者の切り開いた映像、グーグルで見られますけれども、それを撮ったものを環境問題に詳しい方に見てもらいました。意見をお聞きしたんですけれど、このままの施設の状況では、何らかの被害が起こる可能性があるのではないかと言われました。そして、大森では大雨が続き、今まで初めての経験だった、山から湧き出る水で飼っていた金魚が死んだと言われました。  また、道路向かい側の山間部に建設予定の太陽光発電のため山林を伐採したところ、県道に水があふれ出すようになり、民家の軒先まで増水した。そして、御存じのとおり、県道を半分覆う土砂災害もございました。たまたま業者の方に会いましたので、どうされますか、これはというふうにとお尋ねしますと、この上にダムを造るつもりだということをおっしゃいました。  私は、長野での太陽光発電の問題もお聞きしていますが、水俣市民は、太陽光発電所などを受け入れることに対して、今もう疑問を持っているのではないかと思うのです。  その1つの疑問としては、本当に、地球温暖化対策に寄与しているのかということです。水俣市として、森林を伐採して、再生可能エネルギーの施設を造るということが、本当に地球温暖化に寄与することなのか。このことを、私はまず質問したいと思います。  そして、この住民や、またさまざまな問題が起こっている中で、私は、もうガイドラインでは及ばないというふうに思うのです。そのためには、再生可能エネルギーでの水俣市の環境や住民の暮らしに与える影響を考えた場合、少なくとも水俣市民の水道水源となる地域や、土砂災害が起こりやすい地域、それから急傾斜地、保安林など、そういうところには造らせないというような条例を早急につくる必要があると思うが、いかがでしょうか。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 議員御質問の2回目の質問にお答えいたします。  まず、平成15年に発生しました土石流災害について、どのようにして起こったか。また、復旧費用はどのぐらいかかったかという御質問ですが、平成15年7月20日に発生した宝川内集地区の土石流災害の発生原因等については、熊本県により、専門的な知識を有する学識経験者からなる、水俣市土石流災害検討委員会が設置され、検討を行った結果、梅雨により、6月からの降雨が土壌に浸透し、多量の地下水がたまっていたことに加え、災害発生時刻には、1時間に100ミリ近い多量の降雨が重なったため、災害が発生したものと考えられると報告されております。また、その復旧費用については、熊本県が実施した災害関連緊急砂防事業及び治山事業など、合わせて32億5,000万円となっております。  2番目の、地球温暖化に対して、森林伐採をすること、そして、太陽光が地球温暖化に役に立っているのかという御質問であったかと思います。  森林の保全もCO2削減の効果があると考えますし、太陽光発電についても、化石燃料の使用量を減らせるため、地球温暖化防止には十分有効であると考えております。  3番目の御質問の水道水源の保護条例、こういったものも議論になったけれども、太陽光発電は規制の対象になっていない。そういったことも含めて、少なくとも山間地には造らせない、こういったものを明記した条例をつくるべきではないかという御質問であります。  合法的事業の実施そのものを拒否するような条例の制定は、極めて困難かと考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 藤本壽子議員。 ○藤本壽子君 3回目の質問をいたします。  宝川内の土砂災害ですけれども、その後、検証に入られた地学の先生によると、土の質が、安山岩、溶岩であり、長い間に風化して、ぐじゃぐじゃという状態のところに大雨が降り、大量に水を含んで、あのような大災害となった。これは、地質としては出水の針原も同じであるということでした。検証に入られた地学の先生によると、水俣の山間地は、この地層を多く持つ。また、市民で、宝川内の上の山のことに詳しい方の話では、林道が水を運ぶ大きな要因になったと思われるとの意見も言われていました。  そこで、お尋ねします。  市内山間部には、土砂災害警戒地区が多くあります。災害対策として考えるとき、この地区に再生可能エネルギーなどの施設を造るということに、水俣市としてはどのように思われるか。市民としては、それだけではなくて、土砂災害地域はもちろんのこと、間接的に影響を与える地域に施設が建つことへの懸念を持っています。改めて質問をしたいと思います。  次に、市長にお願いしたいのですが、水俣市民にとって、このエネルギーのつくり方、あり方ですね。そのことは共通の課題であります。そして共通の政策課題ではないでしょうか。市長にお願いしたいのは、市民、学者を含めた研究会、勉強会などの場をつくることができないかということを質問の2番目にしたいと思います。  最後に要望いたします。規制条例のことです。ちょっとつれない答弁であったなと思いますが、重ねて要望いたします。全国自治研究所によると、再生可能エネルギーの何らかの規制条例をつくっているところは、既に146カ所に及んでいます。  その中で、ほぼ全市を規制している自治体に連絡をしてみました。あの観光で有名な静岡県の伊東市です。観光地であるため景観に対する配慮があるということで、伊東市美しい景観等と太陽光発電設備事業との調和に関する条例では、50キロワット以上の太陽光規制区域を設けています。その区域は、鳥獣保護区、農業振興地域内、農用地、砂防指定地、急傾斜地、崩壊危険区域、地すべり防止区域、土砂災害警戒区域、河川区域、河川保全区域、森林の区域、保安林、国立公園、重要文化財、埋蔵文化財、国指定史跡、天然記念物の指定地となっています。  市の条例管轄の人にお話を聞きました。住民の間で、それまで裁判になったような事例もありましたが、条例施行以降、トラブルはないということでした。この条例を作るに当たっては、もちろん、法で守られた事業者を意識し、弁護士なども立てて検討をしたと言われていました。  ぜひ、私は、水俣市も真剣にこのことを考えていただけないかと思いまして、これは要望にしたいと思いますけれども、よろしくお願いをしたいと思います。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 3回目の御質問にお答えいたします。  2点ございまして、1点目が、土砂災害警戒区域、こういったところに再生可能エネルギーなどの施設を造るのに、水俣市はどう思うかという御質問でございます。  まず、土砂災害特別警戒区域への再生可能エネルギー施設の設置につきましては、厳しい条件が課されるため極めて困難だと思います。また、土砂災害警戒区域への設置については、防災の観点から極力避けてほしいというふうに考えております。  なお、現在、水俣市で実施されているメガソーラー事業に関しましては、事業区域がほとんど土砂災害警戒区域に該当しておらず、また風力発電3社については、熊本県内において、方法書に記載された風車の設置ラインが土砂災害警戒区域を通過している部分はございません。  2点目の、このエネルギー問題について勉強会等を設置する考えはないかという御質問でございます。  持続可能な地域社会づくりのために、再生可能エネルギーを活用した取り組みについては、今後も進めてまいりたいと考えておりますけれども、今のところ新たな組織をつくることは考えておりません。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 次に、映画「MINAMATA」について答弁を求めます。  小林副市長。   (副市長 小林信也君登壇) ○副市長(小林信也君) 次に、映画「MINAMATA」について順次お答えします。  まず、主人公のユージン・スミスは、どのような写真家であったのかとの御質問にお答えします。  出版物などによると、米国人フォトジャーナリストで、1971年から1974年まで、水俣市に住みながら、患者さんたちの家、病院、抗議集会など、水俣病をめぐるさまざまな現場を写真に収められ、写真集「MINAMATA」を出版し、水俣病を世界に伝えた方と書かれております。  次に、主演のジョニー・デップは、なぜ、映画「MINAMATA」をプロデュースしようと思ったのかを知っているかとの御質問にお答えします。  その理由は存じておりません。ただ、テレビのインタビューによれば、水俣病の患者は、悲劇を経験し、後遺症に苦しんだ。その現実を知った私は、伝える責任があると感じたと答えておられるのは承知しております。  映画「MINAMATA」を、水俣の若者が先行上映しようとしているが、実行委員の上映にかける思いを把握しているかとの御質問にお答えします。  直接は聞いておらず、把握しておりません。ただ、西日本新聞によれば、実行委員の上映にかける思いとして、子どもたちは、どういう形でも水俣病を知ることが大事で、映画は、いいツールになると思うなどの記事が掲載されておりました。  熊本県は、映画について後援するということであったが、その理由はどのようなことかとの御質問にお答えします。  熊本県にお聞きしましたところ、公害の原点である水俣病を風化させないことは本県の使命。この映画をきっかけに、国内外の多くの方々が、水俣病に関心を持ち、水俣病の歴史や教訓を深く学んでいただくこと。また、住民の方々の努力により、環境を取り戻してきている今の水俣を知っていただくことも期待しているなどの回答がございました。 ○議長(牧下恭之君) 藤本壽子議員。 ○藤本壽子君 答弁をいただきましたので、2回目の質問をします。  4月に、水俣で、アイリーン・美緒子・スミス氏の講演会がありました。改めてお話を聞きました。ユージンは、水俣に写真を撮りに来るまで、日本では、日立製作所や富士フイルムのコマーシャルに出たりしていた。アイリーンとはニューヨークで出会う。13もの戦場で写真を撮り、沖縄戦での日本の迫撃砲により全身を負傷し、精神的にも肉体的にも不安定であった。ユージン・スミスは、世界でも屈指の写真家であったのですが、その片鱗をアイリーンが語ってくれました。  それは、17歳のときの母へ送った手紙です。悲劇を撮るのではなく、命の活動、真の写真、リアルな写真を撮りたい。そして、戦場から母へ送った手紙には、私の家族である人たちが苦しめられていると送った。続けて、戦争体験は根深く、その後、彼は、人間性の追求、人間の生活の表情などに興味を持ったと語ってくれました。これは紛れもなく、水俣で写真を撮ろうとしたユージン・スミスの姿勢であったかと思います。  そこで、改めてお尋ねをいたします。  ユージン・スミスの写真集が世界に伝えたのは、どんなことであったと思うか。  次に、若い人たちの実行委員会は、アイリーンを通じ、配給会社ロングライドと協議を進め、6月に実行委員会を立ち上げた。8月27日付の西日本新聞に、実行委員会への取材記事が掲載されました。被害者救済運動を牽引した亡き川本輝夫氏の長男、愛一郎さんは、地元の話を聞いた上で、史実に基づき丁寧につくられ、世代を超えたメッセージが込められている。水俣病に距離を置いてきた人にも純粋に見てもらいたい。また、これをきっかけに対話する水俣病にしたいという実行委員会の思いに共感したと言っています。水俣に欠けていたアクティブな動きをつくっていく足がかりにしたい。市民側が映画にアクセスすることでプラスに活用できると信じているとの若い人たちの感想もありました。  私は、このように、若い世代が、水俣病をめぐるさまざまな感情がある中で、映画を前向きに捉え、一歩前に進めたいと思っています。そのことを応援したいと思いますが、市長は、いかが思われますか。それが質問の2番目です。  質問の最後に、熊本県は、公害の原点である水俣病を風化させてはいけない。水俣病の教訓を伝える必要があると、後援の趣旨を言っておられるが、これについて水俣市はどのように思うか。これが3番目の質問です。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 藤本議員の2回目の御質問にお答えします。  まず、1点目と3点目について私のほうからお答えします。  ユージン・スミスの写真集「MINAMATA」は、世界にどのようなことを伝えたのかというような御質問でございました。  この写真集「MINAMATA」は、1975年にアメリカで出版されております。この内容につきましては、当時の水俣病をめぐるさまざまな出来事や、患者さんの様子を世界に知らせることになったというふうに考えております。  それから、3点目の熊本県が、映画「MINAMATA」を後援する理由を公表しているけれども、水俣市は、これについてどう思うかとの御質問です。  熊本県が、後援の理由を公表しているのかどうか存じておりませんけれども、熊本県の判断で決定されたことであり、市から特別に、特段申し上げることはございません。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 2点目の質問の映画「MINAMATA」の実行委員会が、前向きに捉え、アクティブな動きをつくっているということだが、それをどう思うか、どう考えているかという御質問でございます。  今後、実行委員会がどのような活動をされるかは存じ上げておりませんけれども、史実に基づいた水俣病の正しい理解につながっていけばと思っております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 藤本壽子議員。 ○藤本壽子君 3回目の質問をいたします。  私事で大変恐縮ですが、私は、水俣病公式発見の年、出水市の米ノ津で生まれました。その後、両親がチッソの電気工事の関係でしたので、滋賀県の守山市に移住しました。ぬくぬくと育ちました。水俣病の被害のことは全く知りませんでした。  あるとき、大学の先生から1冊の本を手渡され、初めて水俣病のことを知り、驚きました。ショックのあまり、大学に水俣病を考える会をつくり、仲間と勉強を始めました。水俣湾に流出した水銀がどのように膨大なものであったか。そして、海岸の村々に聞き取りにも入りました。映画に出てくる川本輝夫さんからは、被害者を回る日々のことを聞きました。  強烈に私の胸に残ったのは、ある人の話でした。若集宿で、前の晩、みんなで騒いでいた幼なじみが、朝起きたら死んどった。わっか者が次々にやられた。親も倒れ、今思えば、隔離したような感じで家で看病しとった。もう怖くて怖くて、自分は村から出ようと思った。避難せんばいかんって思った。3年間まともな漁ができんかった。私の知らないことばかりでした。  その話の途中で、私は、大学で、土本典昭監督の、映画「水俣-患者さんとその世界-」の上映会をしました。私の大学の4分の1の学生が映画を見ました。全国各地で上映会が行われ、私の大学の後輩もでしたが、後に、あの映画から人生が変わったと言われました。社会福祉へ進む者、生協運動へ進む者、リサイクル・環境の分野に進む人たちの1つの起点となりました。  水俣は、人々に大きな衝撃と、それゆえの人間の美しさ、いとしさを発信してきたのではないかと思います。水俣に行きたいと多くの人々が訪れ、市民との交流も生まれたと思います。同時代を生きた者として、まずは受け止め、これからは、水俣病のようなことが二度と起こらないようにすること、そのことが、私たちの共通の思いではないでしょうか。その意味で、私は、この映画を見たいと思っています。市としては、どのように感じられるでしょうか。それが質問の1番です。
     最後に、9月3日の熊日新聞に、主演のジョニー・デップが、映画「MINAMATA」について、オンラインで会見したことが載っています。ベルリン映画祭の会見でも、水俣に行ってみたいと思っていると語っています。水俣の若者も市民も、ジョニー・デップに水俣に来てもらいたい。今の水俣を感じてもらうためにですね。市としては、ジョニー・デップを招くつもりはないか。水俣市が世界に向け発信できるチャンスと思うが、いかがでしょうか。これが質問の2番です。  以上、終わります。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 藤本議員の3回目の御質問にお答えします。  まず、水俣病のような環境被害を二度と繰り返してはならないというふうに考えるけれども、それについてどう考えるかとの御質問でした。  水俣病のような環境被害を繰り返さないというのは、人類共通の誰もが思っていることだと考えております。  水俣市としましては、これまでも水俣病に関しましては、水俣病資料館から、その思いを積極的に発信してまいったところでございます。  続きまして、ジョニー・デップ氏が、水俣に行ってみたいというふうに発言された。また、市民や若い人たちも、水俣に来てもらえないかと考えているんじゃないかというふうなことでございます。それで、招くつもりはないかという質問でございましたけれども、ジョニー・デップ氏が水俣においでになった場合は、歓迎して、現在の水俣の姿をぜひ見ていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 以上で藤本壽子議員の質問は終わりました。  これで本日の一般質問の日程を終了します。  次の本会議は、明8日に開き、一般質問を行います。  なお、議事の都合により、明日の本会議は 午前9時30分に繰り上げて開きます。  本日はこれで散会します。                                   午後2時30分 散会...